生きるのがめんどくさい人の特徴は？心理的な原因と「めんどくさい」への対処法

ああ、生きるのがめんどくさい。…めんどくさいのだ、生きるのが。

あなたは最近、人生がめんどくさく感じていませんか?

イヤなことがあってもなくても、世の中が平和でも、死ぬのが面倒だから生きているだけ。そう感じるのは決して、あなただけではありません。

今回は、生きるのがめんどくさいと感じる人の特徴や心理的な原因について。そして、そんな気持ちから抜け出す対処法を紹介します。

「めんどくさい」に勝つコツ（いや、勝つ必要ないんだけど）、簡単だけど効くヤツを用意しました。

生きるのがめんどくさい人の特徴は？～人生がめんどくさい

生きるのがめんどくさい人には特徴があります。

それは生来の気質だったり、たまたまそういう時期だったり…。つまり、人生がめんどくさい。誰にでもあり得る状態と言えましょう（たぶんね）。

その中でも、生きるのがめんどくさい「あるある」なのは

自己肯定感が低い人

自分が好き…ではない。めんどくさいのだ、生きるのが。

自己肯定感の低い人は、ふとしたきっかけで、生きるのがめんどくさいゾーンにハマります。

自分を受け入れられず、価値を見出せないでいるから。何をしても「ダメな自分」と思い込み、行動する前から諦めてしまいます。

そんなことないのに…。あなたは出来る子のはずよ

そう言ってくれる人も、そばにはいない。ママもいないし、金もない。

人生に意味を見出せないまま、日々を過ごしているから

社会不適合者だと周囲から思われている人

職場や学校、あるいは家庭で、何となく居心地が悪い。会話に入れない。

自分が浮いている存在だと感じている人は、生きるのがめんどくさいと考えがちです。

その代表格と言えば、社会不適合者（と、周囲に思われている人）。仕事が続かず、簡単にやめてしまう傾向があるのも特徴的です。

人付き合いが苦手で、うまく人間関係を築けない。コミュニケーションの取り方を間違えてしまい、孤立しがちなのが社会不適合者。空気も読めない。

自分に合わない環境に置かれると、何をしても空回り。そのような状況になると「自分の価値は…」と思い悩み、正直つまんない毎日です。

生きていく意味、あるでしょうか（自問）。

優しすぎる性格の人

優しい人には、2種類のタイプがあります。

後者の優しすぎる人は、「生きるのがめんどくさい」闇に落ちやすい。

だって、自分が主人公の人生を生きていないから。他人軸で行動しているから。

相手の立場に立って考えすぎて、自分の本心を言えなくなってしまう。

そして断れない性格なので、たくさんの役割を請け負いすぎて、心身ともに疲れ果ててしまう…のですね。

HSP(繊細さん)の人

芸術家には研ぎ澄まされた感性が必要ですが、一般人にとっては、過剰な繊細さは負担です。鈍感なくらいが生きやすい。

「鈍感力」ってエッセイ、かつてベストセラーだし流行語にもなりました。

ところが生まれつき繊細で、日々消耗しながら生きている人もいます。それが、HSP（通称：繊細さん）の人です。

ざっくりまとめると、非HSPにとっては小雨でも、HSP（繊細さん）にとってはゲリラ豪雨。それが断続的に続くのだから、疲れちゃうのです。

大変だなあ。

生きるのがめんどくさいと感じるのも、まあ当たり前です。

早くに親を亡くした人

幼少期に親を亡くした経験は、その後の人生に大きな影響を与えます。これも、生きるのがめんどくさい人の特徴「あるある」。

愛情を注がれる機会を逃し、自己肯定感が育ちにくい原因のひとつです。

親が早くに他界すると、甘えていい年齢でも手助けが受けられず、自立を余儀なくされます。責任を背負い込みすぎて疲弊し、社会人として働き始めてから、ふと心がポッキリ折れる。

それは長年の金属疲労で、ある日ぽっきり折れてしまう鉄のよう。

頑丈に見える人ほど、めんどくさい沼にハマると抜け出せないです。まさに、めんどくさいのだ…生きるのが。

生きるのがめんどくさい人の心理とは?〜何もかも、人生めんどくさい…

「生きるのがめんどくさい」と感じる精神状態。

もちろんハッピーな心理ではない…けど、どん底でヤバい状況とも少し違います。

死ぬのも生きるのも、正直めんどくさい。人生を続けるのも、降りるのめんどくさい。

その心理状態について、もう少し掘り下げてみましょう。

なにも楽しいことがない心理

無表情の部下が突然、「なにも楽しいことがない」と呟いたら…

現実：どうにもできません…。ので、チロルチョコあげました。

生きるのがめんどくさい気持ちとセットなのは、この「なにも楽しいことがない」心理。無気力・無感動・無関心の三セットです。

ただの怠け者みたいですが、実は「多忙すぎる」ことが原因で、本人が思うより疲弊している可能性もあります。身体の不調より先に、メンタルが先にバタンキューになりそうってやつです。

自分の意志ではなく「やらされている」と感じる心理

生きるのがめんどくさいのは、自分の意志を優先できないから。自分で考えて、選択したことではないから。

誰かにやらされている感も、人生がめんどくさいと感じる心理のひとつです。

「やりたくて、やっているんじゃないのに…」と思うと、生きるのに前向きになれず、すべてがめんどくさく映るのです。

楽しそうにしている同僚や同級生は、別世界の住人のように見えます。

将来に希望を持てない心理

将来に希望を持てないと感じると、生きるのがめんどくさいのは当たり前。理想とかけ離れた現実から、現実逃避したい心理です。

イメージしやすいのは、そうですね、こんな境遇でしょう。

でも…もっと心配なのは、こんな人。

朝起きたら仕事に行き、帰ってきたら夜は寝るだけ。

毎日は同じ繰り返しで、少しずつ少しずつ…

死ぬのも面倒だから生きている心理

私が臨床心理士になるための勉強中に、実習先だった精神病院の看護師に言われた言葉です。

死を選ぶことすら億劫で、「死ぬのも面倒だから、何となく生きている」心理状態は、普通そうに見える人にも訪れます。

生きるのがめんどくさい…心理の裏返し。一枚めくれば、その先はアッチの世界。

すごく危なっかしくて、何かのきっかけで

身近な人がそうだったら、ぜひ目を離さないでほしいです。めんどくさい…、生きることが。

ネガティブ思考が強い

これは心理士の仕事をしているとき、「ああ、やっぱり」と頻繁に感じること。

生きるのがめんどくさいと感じる人は、ネガティブ思考をベースにしている例が多い。色メガネをかけて、自分の体験をジャッジしています。真っ暗なサングラスをかけて、足元が見えずにつまづいている。

「こうしたらよかった」「あのとき、もっと…」

でもねえ、ひとつ強調しておきたい。

生まれつきネガティブ思考の人は、恐らく存在しない。

あなたが今、ネガティブな気持ちになっているのは、環境と合っていない可能性が極めて高いです。

生きるのがめんどくさいのは、明日もきっと同じで、つまらないことの繰り返しと感じるから。

そして原因も…、本当はご自身でわかっているのでは。

生きるのがめんどくさい原因は?〜人生がめんどくさいと感じる理由

生きるのがめんどくさいと感じるなら、必ず原因があります。

なぜなら生き物としての本来は、「生き続けたいと感じる」のがデフォルト設定だから。

ここでは、人生がめんどくさいと感じる理由と原因をシンプルに解説。

あなたのせい…というより、環境が合っていないことを実感できると思います。ココでいつまで、消耗しているんだい？

やるべきことが多すぎて自分の許容量を超えている

やらなければならないことが多すぎると、毎日が無味乾燥に感じられるもの。

それがずーっと続けば、いつか限界を超えて

例えば、共働きの夫婦…特に妻。

仕事に加えて、帰宅すれば家事・育児。やることがいくつも重なり、実質は365日の無休生活です。

夫の「飲みに行くね～」LINEに殺意を感じましたよ、あはは

「生きるのがめんどくさいです。さよなら」と返信したのは、今となってはいい思い出です、あはは

２児の母Aさん（40代）

目が笑ってないよ、大丈夫なのか…な？

当時は心配しましたが、12年後の今年

自己中心的な人に振り回されているから

自分勝手で利己的な人間に振り回される毎日も、生きるのがめんどくさい理由。

優しすぎる人ほど我慢を重ねて、ある日、ストンと闇落ちします。

「朝令暮改で言うことがすぐ変わる上司、謝罪のひとこともなく横暴」

こんな傍若無人な上司の下で働く「発言権のない」部下、自己中心的な人に振り回されている典型例です。

あるいは、自己中心的な人（夫）と暮らす専業主婦。

相手の理不尽な振る舞いに翻弄されていると、自分のペースで動けない。やりたいことができない。

だから、生きるのがめんどくさいと感じるわけです。

大きなライフイベントを経験した

人生の節目となるような大きなライフイベント。

これも、生きるのがめんどくさい心境になる原因です。

離婚や死別、リストラ、退職…ならわかりやすい。

でも結婚・再婚、就職・転職、手術して病気が治る…ような、ハッピーターンでも油断はできません。

幸福と不幸の関係なく、ヒトは大きな刺激を受けたとき

ひび割れたグラスに熱湯を注いだように。

限界まで膨らませた紙風船のように。

…パーッンとね。

職場クラッシャーな人物のターゲットになった

「職場クラッシャー」とは、職場の人間関係を壊し、特定の人を引きずり下ろそうとする存在。ささいなことで粘着質にまとわりつき、揉め事を引き起こす人物です。女性の職場に多いけど、男性だっている。

男の嫉妬も陰湿ですからね。

「根も葉もない噂で同僚たちから白い目で見られ、居場所がなくなった」

生きるのがめんどくさい人に話を聞くと、職場クラッシャーな人物に悩まされているのは「あるある」なんです。

職場クラッシャーからターゲットにされると、職場での居心地はどんどん悪くなる。

常に誹謗中傷の的となり、周囲の誰もが敵に見えてくるから

人間関係のストレスが蓄積すれば、生きるのがめんどくさく思えてくるのは当然です。

シンプルに「疲れている」から

誰でもみんな、心のキャパシティー（許容量）は有限です。大きなヤカンからお茶を注ぎ続ければ、いつかコップから溢れてしまう。

それが「生きるのがめんどくさい」の正体です。

人生、めんどくさい。

死ぬのもめんどくさいから、ただ生きているだけ。

そんな「生きるのがめんどくさい」人が堕ちていく末路とは…？

生きるのがめんどくさい人の末路とは?セルフネグレクトで孤立…

生きるのがめんどくさい人の行く末は、多くの場合「セルフネグレクト」で自滅です。

高齢者福祉の分野では、セルフネグレクトになっているお年寄りを発見し、どうやって介護サービスに繋げるかが共通課題。

でもこれ、高齢者だけの話題じゃありません。

学生や働き盛りの年齢でも、それこそ40代でも50代でも、生きるのがめんどくさい人は

「何もかもめんどくさい！」～セルフネグレクトとは?

セルフネグレクトとは、自分自身を大切にできない状態のことを指します。無気力で…とにかく、めんどくさい。

日常生活のあらゆることをやらなくなっていきます。

トイレもめんどくさくて、ペットボトルにする。

セルフネグレクトの深みにはまれば、どうなっていくのか…。

生きるのがめんどくさい人の末路を少し紹介します。

着替えをせず風呂にも入らない

生きるのがめんどくさいと感じ始めると、まず身の回りの手入れが疎かになりがちです。

そして翌朝は出発ギリギリまで寝ているので、

清潔を保つ意欲が湧かず、着替えもろくにせず、お風呂にも入らなくなる。

それでも平気になっていくのが、「生きるのがめんどくさい」人です。体臭も自分では気がつかない。

自宅がゴミ屋敷になる

生きるのがめんどくさい気持ちは、意識してもしなくても、孤独と隣り合わせ。

生活の手伝いをしてくれる家族も友人もいなければ、誰かに注意されることもなく、ゴミが散らばり放題になってしまうこともよくあります。

近所の偏屈なじいちゃんだけではないですよ？

20代から40代も50代の人も、いわゆる「汚部屋」住まいの人はいます。

玄関あけたらサトウのごはん…ではなく、パンパンのゴミ袋がコンニチワ。モノに溢れて、足の踏み場もない部屋。

その隅っこで、本人は膝を抱えてちんまり座っています。ネットゲームしながらね。

社会から孤立する〜「生きているだけ」の状態に…

「生きるのがめんどくさい」人は、自分で人生を終わらせることもめんどくさい。

ただ生きているだけのセルフネグレクト状態が長引くと、いつしか社会から孤立した存在となってしまいます。

人間関係こそ…

お年寄りだったら、市役所の人が様子を見に来ますけどね。

40代や50代で、「生きるのがめんどくさい」とセルフネグレクトになってしまうと、本当にどうにかなるまで放置されかねない。

社会から孤立してしまうのが、生きるのがめんどくさい末路の怖いところです。

生きるのがめんどくさい気持ちへの対処法〜「めんどくさい」に勝つ魔法の言葉

「生きるのがめんどくさい」「めんどくさいなあ、生きるのが」

あなた自身がそう感じたとき、それは実はチャンスです。

気持ちを言語化できるなら、そこから抜け出したい気持ちの裏返し。どっぷり首まで浸かっていたら、

とにかく会社に行け…なんて、的外れなことは言いません。

でも良く効く対処法と、「めんどくさい」に勝つ魔法の言葉を紹介します。

まず寝る(睡眠リズムを整える)

生きるのがめんどくさいと感じたら、一番疑うべきは「睡眠不足」です。

ショートスリーパーなんて、現実にはほとんど存在しません。自称ショートスリーパーは、寝不足な人が大多数です。

え、仕事をしているから、そんな時間は取れない…ですか。

では、その仕事を辞めるべきです。

だって現状では、既に「生きるのがめんどくさい」わけでしょ。

1回だけスクワットしてみる

「健全な精神は、健全な肉体に宿る」

この格言には一理あって、筋肉マッチョが善人とは限りませんが、体調が悪い人のメンタルは

生きるのがめんどくさいなら、身体を動かしてください。でも、スポーツや散歩なんてメンドクサイでしょう？

だから、これだけどうぞ。

スクワットを１回やってみる

武田真治の筋肉ネタでもお馴染み、ひざを曲げてしゃがむスクワット。動作は簡単だけど、意外と筋肉の存在を感じさせます（つまり微妙にキツイ）。

せっかくスクワットしたのに、１回だけじゃあ…

結局ね、スクワットを１回やれば、どうせなら５回やってみたくなるもんです。

10回やれば上出来、20回やれば息が上がります。

10分だけ作業をする

「めんどくさい」に勝つには、あなたの脳のリミッターを外す必要があります。脳が勝手に省エネモードに入っているのです。

やることは、何でもいいです。

冷凍庫の中だけ整理する、洗濯ものを干す・畳む、トイレ掃除する…。

短時間だけ集中すると、「めんどくさい」がリセットされます。

簡単な作業とは言え、達成感もあるでしょう？

その達成感こそ、「生きるのがめんどくさい」から抜け出すトリガーです。

タンパク質を食べる

人間は動物で、身体を構成している主原料は「肉」です。生きるのがめんどくさいなら、必要なものはタンパク質。

野菜を食べないと、ダメなのでは…？ダイエットとか

めんどくさくてお菓子ばっかり食べている…とか、まさかまさか！

野菜なんて、元気なときに食べればよろしい。

気分を上げたり幸せを感じさせる神経伝達物質といえば、ドーパミンとセロトニン。

この二つは脳内でタンパク質を原料に作られます。

ダイエットなんて、生きたい人が勝手にやればいいのです。

「ついでに○○…するか!」

今すぐやるべきことがあるのに…、やる気が出ない。生きるのがめんどくさい。

そんな時に使える魔法の言葉はこれです。

「ついでに○○してしまおう」

イチからやろうと思うから、すごくめんどくさいのです。

さらに「ついでに…これもお願い！」と、誰かに言えるようになれば完璧。相手からは「お前がまず、やれ」と返ってくるので、あなたはその返事に忙しくなります。

生きるのがめんどくさいなんて、

「あなたは、あなたであればいい」(マザーテレサ)

上を見ればキリがないし、SNSには素敵な映え写真が溢れています。テレビ番組では毎月毎月イベントを紹介し、連休には大変な混雑です。

世の中では、こんなにもたくさんの人間が活動しているわけです。

生きるのがめんどくさい人がいても

「あなたは、あなたであればいい」

これは、マザー・テレサが残したとされる言葉。

彼女は長年貧しい人や孤児、末期の人たちに尽くした修道女で、ノーベル平和賞も受賞しています。

運営していたホスピスでの医療的ケアでは、その内容に疑問符がついていたり、素性がクリーンではない資金提供を受け取っていたと告発されたり…。アレな政治家や実業家と仲良し（疑惑）だったり。

現実には、決して聖母そのものではなかった様子も、

生きるのがめんどくさい。

でもね、あなたはあなたであればイイんです。

肩の荷物はぶん投げて、気楽にいきましょ。